人間の想像力から発生した「不知火」という現象でありながらにして妖であり、同時に水の九十九神のようなもの。本性は水蒸気。
骨格から作りこまれた人型を取り感情もあるが、表情は乏しく視線も動かないので、人間というよりは作り物めいている。しかし感情が大きく振れると人型がぶれて表示される。
幻覚や偵察、ナビ、辰巳の事務作業補助など様々なサポートをこなす。意識共有の出来る分身(保持限界は24時間)を作っての同時作業も可能であるため、ある程度以上は辰巳のためになるという条件こそ付くものの、御付き以外の仕事も引き受ける。
性別がなく、俗っぽい恋愛感情もないため、例えば辰巳に恋人が出来ても自分の仕事に干渉・影響がないなら無頓着。己の中の基準に達していれば辰巳にするように仕えもする。
本体を中心とした半径500mほどの感覚域を持つ。分身はこの感覚域の範囲内でのみ有効で、分身によって感覚域が拡大されない。本体と分身は、左耳のピアスの有無によって見分けが可能。
睡眠や食事を必要とせず、休憩時間は人型を解いて本性である水蒸気になっている。無心である。
飲食不要ではあるが、水分の摂取自体は可能。但し味の良し悪しではなく、含有物の報告になる。
幽(かすか)という存在は、不知火としての発生当初から意識に「最上位者」が焼き付いており、それが「龍神」である辰巳であった。辰巳に仕えることこそを至上命題とし、それが不可能になった時には己の存在意義を見失うことになる。それは同時に、「幽」という存在の消滅を意味する。